本日は『 口内フローラ 』についての情報をお届けします。
こんにちは。
宇都宮市 馬場通りの歯医者
ホワイトエッセンス宇都宮ゴリデンタルクリニック 梅原です。
本日6月14日は、”世界献血者デー”
ABO式血液型を発見した生物学者カール・ラントシュタイナー博士の誕生日を記念して制定。
血液中に含まれる赤血球に付着する分子のことを「抗原」と言うのですが、
その抗原に特徴があり、特徴別に「A抗原」「B抗原」「C抗原」としたことが始まりです。
3つ決まった後にA抗原とB抗原の特徴を持つ「AB抗原」が発見されたそうです。
あれ?Oは?って思いますよね!
実は”何も抗原を発現しないこと”が特徴のC型を「0(ゼロ)型」に変更しようと論文発表
された際、誤って「O(オー)型」と読み間違えたという説があるんです!
血液型占いに根拠が無いとも聞きますが、この抗原が性格を司っているかもしれませんね!
さて本日は『 口内フローラ 』についてのお話です。
口内フローラ
最近よく耳にするようになった”腸内フローラ”
腸内には細菌が1,000種1,000兆個以上も生息しており、それらは種類ごとにまとまっています。
その姿を顕微鏡で見ると花畑(=flora(フローラ))のように見えることから、腸内フローラと
呼ばれています。
そして腸と同じように細菌がたくさん生息しているところがあります。それが消化器官の入り口
でもある「お口」です。お口の中にも腸内と同じように最近のまとまりがあり、それを
”口内フローラ”と呼びます。
口腔ケアの大切さ
お口の細菌はさまざまな病気の原因になります。代表的なものは「むし歯・歯周病」ですが、
それ以外にも細菌が血流に乗ることで、全身に広く悪影響を及ぼします。脳卒中・心筋梗塞・糖尿病
に始まり、ひいいてはガン・リウマチ・早産まで一見全く関係のない病気にも実はお口の細菌が
関係しています。健康で長生きするためには、しっかりした口腔ケアが必須になっています。
「磨いている」と「磨けている」
お口の中の細菌は、よく歯を磨く人で1,000~2,000奥個ほど、ほとんど磨かない人だと10倍の1兆個以上
になります。「自分はしっかり磨いている」と思われる方も要注意!実は「歯ブラシ」だけでは、
歯と歯の間の細菌を除去できず、なんと4割もの磨き残しがあると言われています。
細菌を確実に減らすには「フロス・歯間ブラシ」といった補助用具が必須です。ちなみに、予防先進国と
比較すると日本はこれらの使用率がとても低いと言われています。口腔ケアの指導・お手伝いは歯科の
大切な役割ですので、いつでもお気兼ねなくご相談ください!
バランスも大切
細菌はすべてが「悪」というわけではありません。善玉菌・悪玉菌が存在し、常に縄張り争いを
しています。善玉菌が多い状態をキープすることは健康にもプラスです。そこで近年では「ロイテリ菌」
といったヒト由来の安全な善玉菌を錠剤などで摂取することで、口内フローラはもちろん、腸内フローラ
のバランスも良くするという「善玉菌を活かした健康維持(バクテリアセラピー)」が最先端の
予防医療技術として注目されています。