噛み合わせ治療

ホワイトエッセンス宇都宮院 噛み合わせ治療私たちが普段何気なく行っている些細なクセや習慣は、知らず知らずのあいだに歯や顎にダメージを与え、身体に様々な悪影響を与えている場合があります。
例を挙げるなら、日中の食いしばりや睡眠中の歯ぎしりなどがあります。通常、脳は歯や顎に負担を与えないように噛む力を制限していますが、日々のストレスなどによって食いしばりや歯ぎしりが生じると、固い食べ物を食べるときの約8倍の力が歯や顎に加わると言われています。
こうした習慣が継続されることにより、歯や顎へのダメージは次第に蓄積され、顎関節や噛み合わせに問題を引き起こします。「顎に違和感がある」「慢性的な頭痛や肩こりを抱えている」という方は、こちらでご紹介する内容をぜひ参考にしてください。

顎関節症の治療はどのようなことをするの?

治療法には4通りあります。
それぞれを組み合わせることもあります。

 噛み合わせの調整

 スプリント療法

 被せ物の治療

 歯列矯正

顎関節症になる原因は1つということがあまりなく、様々な要因がからまり発症することが多い症状です。
そのため、ヒアリングや口腔内診断を通し、可能性が高いものから取り組んでいきます。
当院では、大学で顎関節症治療を含む口腔外科を専攻していたドクターが在籍していますので、専門的見地から治療に臨まさせていただきます。

悪い習慣が噛み合わせに悪影響をおよぼす

噛み合わせの悪化を招く3つの習慣

噛み合わせが悪化する原因のほとんどは、私たちが普段行う何気ない習慣によるものです。特に、下記のような習慣のある方は、普段から十分に注意して対策を行っていく必要があるでしょう。

1. ストレスなどによる歯ぎしり・食いしばり

過度のプレッシャーやストレスを感じると、口周りの筋肉が無意識にこわばり、睡眠中や日中に食いしばりや歯ぎしりを引き起こします。これらの習慣が継続されると、歯に負担が生じて噛み合わせが悪化します。

2. 姿勢の悪さ

いつも決まった方の足を上にして足を組む、決まった方の肩にバッグを掛けている、決まった方向に顔を向けて寝ているなどの癖がある方は要注意です。こうした姿勢が継続されると、身体が徐々に歪み、噛み合わせにも影響が現れる場合があります。

3. 頬杖や噛み癖などの癖

あなたはテレビを見るとき、いつも決まった方向に向いて頬杖をついて画面を見てはいないでしょうか?こうした癖は、顔の一部へ継続的に力が加わることで、骨が変形して噛み合わせに悪影響をおよぼす恐れがあります。また、食べ物を右の歯で噛むことが多い、といった噛み癖にも注意が必要です。

噛み合わせの悪化がもたらす6つの悪影響

悪い習慣によって噛み合わせが悪化すると、次のような悪影響が現れる場合があります。

1. 虫歯になりやすい

噛み合わせが悪くなると、虫歯になりやすくなります。通常、歯は噛むときに歯と歯がぶつかることで、ある程度の汚れを自然に落としてくれる特徴があります。しかし、噛み合わせが悪いと、歯の当たる面積が小さくなり、十分に汚れが落とされず、虫歯のリスクを高めます。

2. 歯周病になりやすい

噛み合わせが悪いと、噛んでいる歯に負担がかかり、歯周病の可能性を高めます。また、人は30歳を過ぎるあたりから身体の抵抗力が低下するため、歯周病のリスクはさらに高まります。

3. しっかりと歯科治療を行うことが難しい

歯が凸凹している、斜めになっているといった噛み合わせを持っている方は、ブラッシングが困難になると同時に、歯科治療も難しくなります。

4. 顔に歪みが出やすくなる

片方の歯だけで噛むクセが習慣化して噛み合わせが悪くなると、顔の筋肉(表情筋や咀嚼筋)がバランスを崩して、顔の形が徐々に歪んできます。また、顔の筋肉の下にある骨は、筋肉の厚みによって変形するため、結果的に顎の形も歪んでしまう恐れがあります。

5. 頭痛になりやすい

噛み合わせが悪いと、顎の関節から頭の横につながる筋肉(側頭筋)が緊張を起こし、頭痛を誘発する場合があります。

6. 肩が凝りやすい

噛む筋肉がバランスを崩すと、首や肩にかけて繋がっている広頸筋(こうけいきん)に負担がかかり、肩こりを起こしやすくなります。

噛み合わせの治療法

当院の噛み合わせ治療では、噛み合わせの悪化によって生じる様々な症状を軽減、また改善するための治療を行います。噛み合わせが悪くなってしまった原因によって、治療方法は異なります。
まずは問診と検査によって原因を特定し、患者様1人ひとりに合った最善の治療プランを考えていきます。

セルフケア

食いしばりや歯ぎしり、うつぶせ寝、頬杖、猫背といった日々の習慣が原因となって噛み合わせが悪化している場合、普段の生活習慣を見直すセルフケアが治療の中心となります。
セルフケアでは、基本的に「顎へ負担をかけないこと」を意識してもらい、食いしばりや歯ぎしり、頬杖と
いったクセが出ないように心がけていただきます。また、片方で噛むクセのある方は、両方の歯で均等に噛むように注意していただきます。 さらに、顎の筋肉の緊張をほぐして関節まわりに蓄積された負担を解消するためのマッサージ法やストレッチ方法についてもご指導いたします。

鎮痛剤・消炎剤の処方

開口時に痛みが生じたり、炎症が起きているなど、顎関節への負担が大きい方には鎮痛剤や消炎剤を服用していただきます。慢性化した炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。

スプリント矯正

シリコンやレジンでできたマウスピースを装着し、顎の正しい位置を身体に覚えさせることで、顎関節にかかる負担を減らし、噛み合わせを修繕します。

マウスピースによる治療

睡眠中の歯ぎしりが歯を摩耗させ、これが原因となって噛み合わせを悪化させている場合は、歯がこれ以上擦り減らないようにマウスピース(スリープスプリント)で保護する治療を行います。また、摩耗の激しい方には、擦り減った部分を補填するため、仮歯や矯正、セラミックなどを使って治療を行う場合があります。