義歯・入れ歯

歯を失った患者様へ

歯を失ってしまったとき、歯の機能を回復する方法には入れ歯やブリッジ、インプラント治療などの選択肢があります。
それぞれの治療法の特徴をしっかりと理解し、ご自身の希望にもっとも合う治療法を選びましょう。
当院ではお電話でのご相談も受け付けていますので、ご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。

入れ歯の精度を高めるため、院内に「歯科技工所」を併設しています

当院には院内に歯科技工ルームを設置し、専任の経験豊富な歯科技工士が入れ歯等を作製しています。一般的には、歯科医院と歯科技工所は別の離れた場所にあるのですが、入れ歯等の精度を高めるため、院内に専門歯科技工ルームを設けました。

院内に歯科技工ルームを設けるメリット

当院には院内に歯科技工ルームを設置し、専任の経験豊富な歯科技工士が入れ歯等を作製しています。一般的には、歯科医院と歯科技工所は別の離れた場所にあるのですが、入れ歯等の精度を高めるため、院内に専門歯科技工ルームを設けました。

メリット1 治療期間の短縮

当院には院内に歯科技工ルームを設置し、専任の経験豊富な歯科技工士が入れ歯等を作製しています。一般的には、歯科医院と歯科技工所は別の離れた場所にあるのですが、入れ歯等の精度を高めるため、院内に専門歯科技工ルームを設けました。

メリット2 クオリティ向上

技工所が離れたところにあると、歯科医師と技工士の密なコミュニケーションは難しくなります。そのため、通常は歯科医師が指示書を作製し、それを見ながら歯科技工士が入れ歯を製作していきます。一方、当院では同じ場所に歯科医師と歯科技工士がおり、様々な話し合いや検証が可能になるため、自ずと入れ歯等の精度が向上します。

「こだわりの製作工程」‐治療用義歯の活用

なぜ、合わない入れ歯が出来上がると思いますか?
理由は様々ありますが、「実際のお口の動きに入れ歯がついてこれていない」ことがあげられます。
一般的な入れ歯製作では、上下の歯型採って入れ歯を作製しますがそれでは十分ではありません。

なぜなら、その状態で作られた入れ歯は、「何もしていない状態」に合わせた入れ歯のためです。もっと言ってしまうと「お話をしている状態」「食事をしている状態」の顎の動き・筋肉の動きを反映させていない入れ歯ですので、どうしても問題が生じます。

ではどうするのか?
当院では、この普段の生活で生じるお口の様々な動きを「診断用義歯」というものを利用し入れ歯に反映していきます。

診断用義歯とは??

本番用の入れ歯を作製する前に「診断用義歯(リハビリテーション用の義歯)」を作製し、それを普段の生活で装着していただくことで、「会話している状態のお口の動き」や「食事中のお口の動き」をその入れ歯に記録していきます。その情報を元に、問題箇所を随時改善していきます。

「入れ歯を装着するだけでそのような記録を取れるの?」

と疑問に思われるかもしれませんが、この入れ歯は特殊な構造をしており、お口の様々な動きを記録することができるのです。
この改善を複数回行うことで、お口にあった入れ歯の構造が判明します。
その構造を本番用の入れ歯に反映させることであなたに合った入れ歯が完成します。

つまり、診断用義歯(リハビリテーション用の入れ歯)で本来あるべきお口の状態に改善した後に初めて本番用の入れ歯を作製していきますので、当然、非常に安定した入れ歯が出来上がるのです。

入れ歯の種類(部分入れ歯・総入れ歯)

部分入れ歯

部分入れ歯とは、お口の中の歯を一部分だけ失ったときに装着する、取り外し可能な入れ歯です。部分入れ歯は、抜歯後の粘膜に人工歯のついた床を乗せて支え、残った歯に金属のバネ(クラスプ)をかけて安定させます。

特徴
1.保険適用で受診可能です。(保険適用外の部分入れ歯もあります)
2.ブリッジのように大きく歯を削ることがありません。
3.日々のメンテナンスが必要です。
4.金属のバネや入れ歯の床に異物感を覚えやすく、外見上も目立つ場合があります。
5.固定する際に土台となる歯に負担がかかり、健康な歯の寿命を縮める場合があります。

総入れ歯

総入れ歯とは、1本も歯が残っていない場合に装着する、取り外し可能な入れ歯です。

特徴
1.保険適用で受診可能です。(保険適用外の総入れ歯もあります)
2.日々のメンテナンスが必要です。
3.入れ歯の支えとするためのご自身の歯がないため、お口の中で安定しない場合があります。

ブリッジ治療について

ブリッジ治療は入れ歯とは異なり、失った歯の左右に生えている健康な歯を土台にして、橋をかけるようにアーチ状の人工歯を装着する治療法です。

特徴
1.入れ歯と比べると割高ですが、保険を適用して作ることが可能です。
2.金属のバネを使用しないため、装着時の異物感が軽減され、見た目も自然です。
3.入れ歯よりも、しっかりと噛むことができます。
4.ブリッジを装着するために両隣の歯を削ります。また、支えとなる歯には継続的に負担がかかるため、健康な歯の寿命を縮める可能性があります。

当院で扱う入れ歯に用いる素材

入れ歯は主に、次の3つの部品で構成されています。
1. 粘膜に接する床の部分(レジン床や金属床など)
2. 人工歯(レジン歯、硬質レジン歯・陶歯など)
3. 入れ歯を残った歯にひっかけるためのバネ(金属バネ・金属ではない見えにくいバネなど)

各部品の素材をご自身の希望に合うように組み合わせることで、違和感が少なく安定性・耐久性に優れ、外見も美しい入れ歯に仕上げることができます。お口の状態や患者様のご希望によって、どのような入れ歯が良いかをご提案いたします

レジン床義歯の特徴

当院で扱う入れ歯に用いる素材 レジン床義歯レジン床義歯とは、入れ歯の床の部分がレジン(合成樹脂)で作られたものです。

特徴
1. 保険適用のため、安価に作製することができます。
2. 厚みがあり、装着時に異物感を覚える場合があります。
3. 飲食物の熱は伝わりづらく、耐久性はあまり強くありません。

金属床義歯の特徴

当院で扱う入れ歯に用いる素材 金属床義歯金属床義歯とは、入れ歯の床の部分に金属を使用して作られたものです。

特徴
1. 金属床義歯は保険適用外の入れ歯です。
2.金属床義歯は薄くすることができるため、異物感が軽減されます。
3.熱が伝わりやすいため、食事の温かさや冷たさを感じることができます。
4.チタン製の金属床義歯は非常に軽量で、金属アレルギーの心配もありません。

ノンクラスプデンチャーの特徴

当院で扱う入れ歯に用いる素材 ノンクラスプデンチャーノンクラスプデンチャーとは、金属のバネを使用しない部分入れ歯です。通常の部分入れ歯と比べて、機能性や見た目の美しさに優れています。

特徴
1. 保険適用外の入れ歯です。
2. 薄い仕上がりと弾力性の高い材質によって、快適に装着することができます。
3. 装着したときに入れ歯の色調が周囲と同化しているため、一目では区別できないほど自然です。
4. 金属のバネがないため、金属アレルギーの心配もありません。

コンフォート加工の入れ歯の特徴

コンフォートとは、入れ歯の肌に当たる部分を生体用シリコーンと呼ばれるクッション材で覆って加工する特殊技術です。
コンフォートは新しく作製する入れ歯にも、現在お使いの入れ歯にも適用することが可能です。
コンフォート加工によって作られた入れ歯は、クッション性と密閉性が大幅に改善され、装着時の「痛い」「噛めない」「はずれやすい」といった従来の入れ歯の欠点を補います。

入れ歯治療を受けた後の注意点

せっかく作製した入れ歯も、積極的に使用しないといつまでも口に合わず、食事をうまく取ることもできません。
保険適用のもの、自費診療のものなどに関わらず、入れ歯の作製後は自分の身体の一部分として使いこなしていくためにも、お口に早く馴染むように積極的に使っていきましょう。