ゴリデンタルクリニック

根管治療とは？

歯の中にある神経にまで虫歯が進行すると痛みが生じるため、神経を取り除く治療が必要になります。
また、治療を行ったあとも時間が経つにつれて膿がたまり、腫れや痛みが生じるケースがあります。

根管治療とは、歯の中の血管や神経の通っている管（根管）の内側にある神経を取り除いたり、根管にたまった膿を出して根管内をきれいに洗浄し、薬を詰める治療です。
当院では神経を取り除いたあとに症状を再発させないためにも、慎重に根管治療を行います。

こちらでは根管治療について詳しくご説明いたします。ぜひ参考にしてください。

何度も再発し、再治療を行っている方へ

根管治療は通常の歯科治療と比べ、とても繊細な治療となります。
なぜならば、歯の中にある、神経が治療対象だからです。
感染した神経をしっかり除去できなければ、再発の可能性が高まります。
そのため、いかに、感染部位を除去できるかがこの治療の成否を分けます。
当院ではこの繊細な治療を的確に行うため、次のような取組みを行っています。

取組み１ 一般のレントゲンでは確認できない部位を可視化するCT装置

まずは治療部位がどのような状態になっているのかを正確に診査診断する必要があります。
「二次元」レントゲンで確認する医院さんが多いのですが、当院ではより精度高く診断できる「三次元」のCT装置で撮影・分析を行います。

二次元レントゲンと三次元のCTで、どのくらい「見え方」に差があるかをご紹介します。
下記画像をご覧ください。

取組み２ 高倍率ルーペの利用

根管治療は、肉眼だけでは限界があります。
そこで当院では肉眼の何倍も視野を拡大する高倍率ルーペを利用しています。
肉眼よりも精度の高い治療を行うことができます。

取組み3 根管長測定器

根管治療をする際、根管内の深さを的確に知る必要があります。
当院ではこの深さを把握するため、「根管長測定器」というものを利用しています。
これは根尖(根の先端)までの距離が非常に正確に計測できる優れものです。

高度な技術を要する「歯根端切除術」「再植術」

通常の根管治療を行っても症状が改善しない場合は、「抜歯」の選択が一般的です。
しかし当院では「歯根端切除術」や「再植術」を実施することで、可能な限り歯を残す治療が可能となっています。
他院で「抜歯です」と言われてしまった方、「再治療」を繰り返してしまっている方、まずはご相談ください。

根管治療が必要となる症状

当院では、下記の症状のある患者様へ根管治療を提供しています。

当院の根管治療の流れ

Step1．根管内の神経の除去

はじめに、痛みの原因となっている神経を取り除く処置を行います。
人によって根管の中に通っている神経の本数は異なり、1本でも神経を取り残してしまうと歯の根の中で神経が腐り、細菌が発生してしまいます。
発生した細菌は症状の再発を誘発するため、根管治療時には根管内に神経を残さないように細心の注意を払います。

Step2．根管内を丁寧に洗浄

歯の中の神経を取り除いたのち、根管内をきれいに洗浄します。根管は楕円形や三角形、樋状、二股状など、実に多種多様な形をしています。そのため、複雑な根管内の細部にまで洗浄を行き届かせるため、「ファイルと呼ばれる専用器具を用いて根管内を隅々まで殺菌・洗浄していきます。

根管内に細菌を残したまま治療を終了すると、何度も再発を繰り返す恐れがあるため、根管内に細菌を残さないこと、また治療中においても根管内に細菌が侵入しないように十分に注意します。

Step3．洗浄した根管の中へ薬を詰める

神経を取り除き、細菌が入らないようにしっかりと洗浄した根管の中に、ガッタパーチャと呼ばれるゴムのような薬を緊密に詰めていきます。
この時、根管の中に空気が入ってしまうと細菌が繁殖するため、薬を隙間なく詰めるように注意します。

Step4．レントゲン写真で薬がしっかり詰まっているかを確認

洗浄した根管内に薬を詰めたあとは、歯の根に空気が入っていないか、また薬の行き届いていない箇所がないかを確認するためにレントゲンの撮影を行います。
根管内に空気が残っている場合は再度詰め直し、再発の予防に努めます。

Step5．詰め物や被せ物で保護

根管内にしっかりと薬を詰めたことを確認すれば、最後に補綴物（詰め物や被せ物）を使って治療した歯の保護を行います。ほんのわずかな歯の欠損であれば小さな詰め物で治療することができますが、神経を取り除いた歯は変色したり、破折しやすくなります。これを避けるため、ほとんどの場合は被せ物を使います。
被せ物には保険適用の金属冠や、患者様の希望によっては審美的に優れた白い素材を使う場合もあります。

当院の修復治療については「審美治療」にて紹介しております。ぜひ参考にしてください。