歯周病と全身疾患 【歯の豆知識】

本日は『 歯周病と全身疾患 』についての情報をお届けします。

 

こんにちは。

宇都宮市 馬場通りの歯医者

ホワイトエッセンス宇都宮ゴリデンタルクリニック 梅原です。

 

本日 7月18日 は、”光化学スモッグの日”

1970年、東京都杉並区の高校の体育の授業中に、生徒が目の痛みや頭痛を訴え43人が病院へ搬送される事態が起きました。これを東京都公害研究所が、光化学スモッグによるものと推定し、日本初の光化学スモッグ発生と認定したとのことです。

光化学スモッグとは、空気中の窒素が太陽の紫外線で光化学反応を起こすことを言います。①気温が高い(23℃以上) ②風が微風 ③日差しが強い ④大気が淀み視界が悪い などの気象条件が揃うと発生し、4月~10月に掛けて発生しやすいとのことです。発生すると注意報が発令されることも覚えておきましょう!

 

さて本日は『 歯周病と全身疾患 』についてのお話です。

歯周病と全身疾患

口の中の細菌は、からだ全体に行き渡る

歯周病は細菌が引き起こす歯ぐきの病気、ということは繰り返しお伝えしてきましたね。その細菌の数は1ミリグラム(1グラムの1000分の1)の歯垢(=プラーク)の中に10億以上いると言われています。この細菌はお口の中だけでなく、血管や気管などを経由して身体全体に影響を及ぼします。

歯周病と全身疾患

歯周病が引き起こす様々な全身の病気

 心疾患の原因になる

歯周病になると、歯茎が炎症を起こし、ただれた状態になります。ここから口の中の細菌が入り込み、血流に乗って心臓まで運ばれ、心臓の病気を引き起こします。特に、細菌性心内膜炎はほとんどがお口の細菌が原因であると言われています。また、動脈硬化を進行させることも分かってきています。

 

 糖尿病が進行する

糖尿病になると歯周病になりやすいことは、以前記事でも上げておりますね。最近の研究では、反対に、歯周病になると糖尿病が進行しやすくなるという結果も出ています。糖尿病にかかっている方は、糖尿病の治療の一環として歯周病の治療を受ける必要がありことを覚えておきましょう!

 

 早産・低体重児出産のリスク

歯周病になると早産や低体重児出産のリスクが大きくなると言われています。これは歯周病により歯ぐきが炎症を起こし、この「炎症物質」の中に子宮の収縮を促す物質が含まれているからだと考えられています。また反対に、妊娠すると歯周病が進行しやすいことも分かっています。妊娠中の方も、出産に向けた準備の一つとして歯周病治療を受けることが大切です。

 

 肺炎の原因になる

お年寄りの多くが「 誤嚥性肺炎 」という病気で命を失くされています。これは、口の中の細菌が気管から肺へと入ることが原因です。食事の際に誤って気管に入ってしまうケースばかりでなく、知らないうちにだ液などが少しずつ肺へと入り、肺炎を引き起こします。歯周病になると口の中の細菌が増えるため、こうした肺炎のリスクがとても高くなります。

 

ゴリデンタルクリニック

歯周病が全身にもたらす影響を知ることができたでしょうか? 細菌が血流に乗ったら、全身に巡ってしまうことは想像できますよね。また糖尿病や妊娠など、お互いがお互いを悪くし合う関係性を持つ疾患もあります。ただ裏を返せば、歯周病治療を受けることで、多くのリスクが下げられるということでもあります。美味しくお食事ができるだけでなく、健康的な豊かな人生を歩むためにも、お口元のケアをゴリデンタルクリニックにお任せください!