歯周ポケットの基礎知識 【歯の豆知識】

本日は『 歯周ポケットの基礎知識 』についての情報をお届けします。

 

こんにちは。

宇都宮市 馬場通りの歯医者

ホワイトエッセンス宇都宮ゴリデンタルクリニック 梅原です。

 

本日 7月22日 は、”下駄の日”

下駄の寸法を表すのに「七寸七分」など「7」がよく使われることと、下駄で歩いた跡が「二二」に見えることから、全国木製はきもの業組合連合会が記念日に制定。日本の伝統的な履物である下駄の良さを見直してもらい、より親しんでもらうことが目的とのこと。各地で花火大会をはじめとした夏祭りの時期になり、浴衣や甚平、そして下駄を履いて夏らしい過ごし方をするのもいいですね!

 

さて本日は『 歯周ポケットの基礎知識 』

歯周ポケットの基礎知識

歯周ポケットとは、”歯と歯ぐきの間のミゾが、歯周病菌によって引き剥がされた隙間のこと”。つまり、ポケットがある=歯周病にかかっている証拠を示しています!

 

深さ1㎝以上にも…

健康な歯と歯ぐきの間のミゾ(=歯肉溝(しにくこう))は、1~2mm程度。しかし、歯周病が進行すると歯周ポケットがどんどん深くなり、1㎝以上になることも!驚くことに、ここまで深くなると、歯周病菌は歯ぐきを引き剥がすだけでなく、歯ぐきを支える骨までも溶かしてしまいます。もちろん最終的に歯が抜けてしまうのは、言うまでもありません。

 

 

見た目ではわかりにくい!

右の図のように、歯周病が進行すればするほど歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。では下の写真の方の歯周ポケットの深さは、どれくらいあると思いますか?

歯周ポケットの基礎知識

一見すると悪いようには見えませんが、実はその深さを測ると深いところで1㎝以上もあります。1㎝以上と言えば重度の歯周病ですから、いつ歯が抜けてもおかしくない状態です。実は歯周病で一番危険なのは、このように目で見てもその症状の重さが分かりにくいことです。さらには自覚症状が少ないため、軽度はおろか中度以上の歯周病であっても自分が歯周病だと気付いていない方がたくさんいらっしゃいます

歯周ポケットの基礎知識2

ゴリデンタルクリニック

治療をしても元に戻すには限界があります!

治療をして歯周病が改善してくれば、炎症が治まり歯ぐきが引き締まるため、歯周ポケットは浅くなっていきます。しかし、歯ぐきを支える骨は一度溶けてしまうとほとんど再生することがありません。ポケットそのものは浅くなっても、歯茎を支える骨が減ったままなので、歯を失うリスクを抱えながら生活していかなくてはならないのです。初期段階ではほとんど自覚症状が無く、気付いた頃には元に戻せないほどに進行している、これが歯周病の怖さです。成人の8割が歯周病と言われていることは、過去の記事でも書いてきましたね。症状が無いのは当たり前と想い、定期的に歯科での検診を受けてください!